こころを支える精神科領域のお仕事

様々な相談に電話で応じる職業の電話相談員

ストレス社会に生きる人々を守る存在

電話相談員

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いのちの電話

こころが疲れている人を支える職業として、電話でカウンセリングを実施する「電話相談員」があります。電話の相談窓口として最も有名なのは「いのちの電話」です。いのちの電話は自殺予防を目的としています。全国に49のセンターが設置されており、約6500名の電話相談員が活躍しています。自殺の名所と呼ばれる場所で、いのちの電話の電話番号が掲載された看板を見たことがある人も多いのではないでしょうか。自殺をする人は、行動に移す直前まで「本当は生きたい」と思っています。だからこそ、最後に踏みとどまれる場として、いのちの電話が必要なのです。
しかし、最近はいのちの電話の電話相談員が不足している現状があります。プライバシーの守秘義務など、様々な規則を厳守しなければならず、重大な責任を求められる点が理由として挙げられます。また、完全無報酬のボランティアであり、1年半から2年の研修が必須である点も大きな壁となっています。本気で誰かの命を助けたいと思っている人でなければ務まらないでしょう。その分、非常にやりがいがあるのは確かです。もし時間的な余裕があり、誰かのこころを支えたいと強く思うのであれば、いのちの電話の電話相談員に挑戦してみてはいかがでしょうか。

有料の電話相談サービス

有料で様々な相談に応じている電話相談サービスも存在します。相談内容は「ダイエット」「お金に関すること」「仕事の悩み」「人間関係」「法律関係」など非常に幅広いです。中には、問題の解決よりも相談者とのコミュニケーションを重視し、相談者との継続的な関係性を作ることを目的としたものもあります。「10分○○○円」など、時間ごとに区切って料金設定をしていることが多いです。
対象者によって電話相談員に求められる知識も変わってきます。心理カウンセラーだけではなく、セラピストやファイナンシャルプランナー、法律の専門家など様々な人が活躍しています。どういった電話相談員が在籍しているのかは、各サービスの公式サイトなどから確認できます。電話相談員として働く場合、各分野の資格や実務経験を求められることがほとんどです。

ラジオなどのメディア

ラジオなどで行われている「人生相談」のコーナーもあります。ただし、相談に応じているのはラジオのパーソナリティーであるタレントや作家、学者などであることがほとんどであるため、一般の人が電話相談員として活躍する機会は少ないです。

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