精神科に転職するコツ
長く働いている人が多い
精神科看護師は他の科に比べて離職率が低い傾向にあります。加えて、平均年齢が高く勤続年数も長いです。その理由として、他の科よりも負担が少なく、医療的な処置が少ないため他の科への転職が難しいことが挙げられます。精神科に就職あるいは転職し、最後まで精神科で働き続けるケースが多いようです。
2014年に厚生労働省が実施した調査では、看護師の平均年齢は37.8歳で平均勤続年数は7.3年でした。それに比べ、ある大学の調査によると、精神科看護師の平均年齢は44.2歳で、平均勤続年数は12.9年であることが分かっています。
求人の特徴
精神科は離職率が低いため、求人は他の科に比べると多くない傾向にあります。精神科看護師になるにあたって、看護師資格以外の資格は必要ありません。そのため特別難易度が高いわけではありませんが、給与などの待遇、通いやすさ・勤務時間などの条件をすべて満たした求人を探すには苦労するかもしれません。
また、求人を探す際に注目すべきポイントがいくつかあります。まず、対象とする患者を確認しましょう。「入院基本」「精神科救急入院」「精神科急性期治療病棟入院」「精神科療養病棟入院」などがあり、それぞれ患者の症状や必要な対応が異なります。仕事内容に大きく影響するため、事前に確認してください。そして、他の科よりも男性看護師が多い点にも注目です。看護師全体の中での男性の割合は約1割ですが、精神科に限ると男性の割合は3~4割にもおよびます。これは、体力が必要な業務が発生するためです。
転職エージェントを使う
精神科に転職する際は、看護師に特化した転職エージェントを使いましょう。看護業界の求人を専門に扱う人材紹介サービスです。自分が希望する条件に合う求人を、転職エージェント側が探してくれます。応募先の病院の細かい情報を知ることができるため、転職後のミスマッチがありません。また、一般には公開していない非公開求人を扱っているため、好条件の求人に出会うことができます。求人の紹介だけではなく、転職に関するあらゆるサポートを提供しています。
転職エージェントに複数登録する方法もあります。情報を比較検討しながら、より条件のいい転職先を選ぶことができます。ただし、紹介される求人が重複する可能性があるため、混乱しないように注意してください。転職エージェントを選ぶ際には、自分の希望する勤務地の求人を多く扱っているかどうかを確かめましょう。全国対応している転職エージェントもあれば、一部の地域に特化したものもあります。